トラネキサム酸をご存知ですか?
主に、黒ずみや美白などのクリームに配合されています。その効果の高さから『肌の漂白剤』などという呼ばれ方もしています。今回はそんなトラネキサム酸についてご紹介していきます。
目次
トラネキサム酸のちから
クリームなどを使うとき成分や原料をきちんと見ている方なら見覚えがあるのではないのでしょうか。
トラネキサム酸は美白効果が高く、多くの美白用品に含まれています。効果は知らなくても、名前だけという方もいらっしゃると思います。
このトラネキサム酸、実は黒ずみ改善にとても役に立ってくれるんですよ。今ある黒ずみを薄くし、これからの黒ずみを予防してくれるんです。一つで解消と予防の二つの効果があるんですね。
トラネキサム酸は、なぜ黒ずみを予防してくれるの?
トラネキサム酸はメラニンの生成を抑えてくれる働きがあるからなんです
メラニンの合成酸素のチロジナーゼを作るのを邪魔してくれます。よって、黒ずみの原因、メラニンは生成されにくくなり結果黒ずみが未然に防がれるというわけです。
トラネキサム酸は、なぜ黒ずみを解消してくれるの?
トラネキサム酸はメラニンの数を減らしてくれます。メラニンを生成されにくくしてくれるだけではなく、メラニン色素を作るメラノサイトを減らす働きもあるんです。
そもそも、トラネキサム酸って?
トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗プラスミンと呼ばれる作用も持っています。
プラスミンとは、たんぱく質分解酵素の一つで、肌細胞や血管を分解してしまう物質です。肌に異常が起こるとプラスミノーゲンがプラスミンになり肌細胞などを破壊して、炎症を悪化させます。つまり、このプラスミンというのは肌荒れの元凶というわけです。
しかし、このトラネキサム酸は最初から肌荒れや黒ずみ、シミのために研究されていたものではないのです。もともとは止血をするためや、湿疹やじんましんなどの薬で研究されていましたが、有名になったのはシミや肌トラブルに効く薬が開発され始めたころからです。
トラネキサム酸の副作用
トラネキサム酸は効果が高く、ビタミンC誘導体や、プラセンタの美白効果の100倍の成分があるといわれています。
とはいえ、そんなに効果が高そうなら副作用も心配ですよね。
トラネキサム酸にも副作用がきちんとありますので、使用の際は気をつけるようにしましょう。
トラネキサム酸には飲み薬と塗り薬の二つがありあります。それぞれ説明していきます。
トラネキサム酸種類1・飲み薬
飲み薬でトラネキサム酸を摂取しようとしている方は、ちょっと待ってください。先ほども言ったとおり、トラネキサム酸には止血作用があります。血栓性静脈炎や心筋梗塞をわずらっている方や過去にわずらっていた方は服用を慎重に考えてください。お医者様に確認したほうが安全です。
また、副作用としてまれに食欲不振や眠気、発疹を引き起こしてしまうことがあります。
トラネキサム酸種類2・塗り薬
主に、黒ずみ改善のケアに使ったりしているクリームのことと考えていただいても構いません。
または、病院で処方してもらった塗り薬です。塗り薬は飲み薬のような内服薬に比べてとても安全で、副作用が起こることはないと考えてもらって大丈夫です。